CCNA独学の始め方【中卒が¥3,800の黒本だけで半年合格したルート】
なぜ中卒・未経験でも、CCNAは独学で取れるのか
CCNA(シーシーエヌエー)は、ネットワーク機器で有名なシスコという会社が出している、ネットワークの入門資格だ。「ネットワーク」と聞くと難しそうだが、要は「家のWi-Fiやルーターが、なぜ通信できているか」を一段くわしくしただけの話だと思っていい。俺が「中卒でも取れる」と言い切れる理由は3つある。
- 学歴も実務経験も、受験資格にならない。CCNAは誰でも受けられる。願書に学校名を書く欄なんてない。試験の点数だけで合否が決まる、フェアな世界だ。
- 暗記と理屈の半々で、頭の良さより「回数」で決まる。一度で覚えられなくていい。同じところを3回読めば、3回目には不思議と頭に残る。俺がやったのもそれだけだ。
- 出る範囲が決まっている。学校の勉強と違って、ゴールがはっきりしている。「ここからここまで覚えれば受かる」が見える。終わりが見える勉強は、続けやすい。
教材は黒本1冊でいい。あれこれ買うと、逆に落ちる
独学でいちばんやりがちな失敗が、参考書を何冊も買うことだ。本屋に行くと分厚いのが何種類も並んでいて、不安だから全部欲しくなる。でも、これが落とし穴だ。
参考書を3冊買うと、どれも中途半端に1回ずつ読んで、結局どれも頭に入らない。料理を覚えるのに、レシピ本を3冊同時に開いても混乱するのと同じだ。1冊を3回くり返すほうが、3冊を1回ずつ読むより、何倍も身につく。
俺が使ったのは、通称「黒本」と呼ばれる定番の参考書、たった1冊。値段は¥3,800くらいだった。これと、本に付いてくる練習問題。これだけで半年後に受かった。
そろえるのは、たった2つ
- 定番の参考書(黒本)1冊:解説を読む用。最初から最後まで、これ1冊を骨までしゃぶる。
- 練習問題(本付属、または問題集アプリ):覚えたかを確かめる用。本番と同じ形式の問題を、何度も解く。
ノートも要らない。高い動画講座も、最初は要らない。まず黒本1冊を回しきってから、足りないと感じたところだけ足せばいい。最初から全部そろえようとすると、お金も気力も先に尽きる。
独学の進め方・4ステップ
難しく考えなくていい。やることはシンプルだ。俺が半年でやった順番を、そのまま渡す。上の図の4つを、上から順にやっていくだけだ。
ステップ1:まず1冊を「ざっと」最後まで読む(1ヶ月)
1ページ目から完璧に覚えようとしない。わからなくても止まらず、最後まで読み切るのが先だ。映画を最初の5分だけ何回も見ても話がわからないのと同じで、一度ぜんぶ通すと「全体の地図」が頭にできる。1回目は「ふーん、こういう世界か」でいい。
ステップ2:2周目で、ノートじゃなく「練習問題」を解く(2ヶ月)
2周目は、章を読んだらすぐ練習問題を解く。「読む→すぐ解く→間違えた所だけ読み直す」をくり返す。間違えるのは恥じゃない。むしろ、間違えた所こそが「自分の弱点リスト」になる。ここに時間を集中させる。
ステップ3:手を動かして「触る」(並行して少しずつ)
ネットワークは、読むだけだと頭に入りにくい。スマホの操作も、説明を読むより自分で触ったほうが早く覚えるのと同じだ。シスコが無料で出している練習用ソフト(パケットトレーサー)を使うと、本物の機器なしで、画面の中で機器をつないで設定を試せる。「読んだことを、自分の手で1回やる」だけで、定着が段違いになる。
ステップ4:本番形式の問題を、9割取れるまで回す(1ヶ月)
最後は、本番と同じ形式の問題をひたすら解く。毎回9割くらい取れるようになったら、受験予約を入れる。「完璧になってから」と言っていると、いつまでも受けられない。9割で十分だ。残りの1割は、当日の運の範囲だと割り切る。
挫折しないコツ──俺も2ヶ月で一度、やめかけた
正直に言う。俺も一度、CCNAをやめかけた。始めて2ヶ月目あたりだ。
サブネット計算という、数字とネットワークを区切りで分ける計算が、まったく頭に入らなかった。中卒で算数も苦手だった俺には、暗号みたいに見えた。「やっぱり中卒には無理なんだ」と、参考書を閉じて、1週間まるまる開かなかった。
でも、立ち直れたのは、考え方を変えたからだ。「全部を理解しよう」をやめて、「受かるのに必要な所だけ、形で覚える」に切り替えた。サブネット計算も、理屈を完璧に理解するんじゃなく、「このパターンが来たら、この手順で出す」と、料理の手順みたいに覚えた。そうしたら、急に解けるようになった。
独学が続かない原因は、たいてい「頭が悪いから」じゃない。「完璧に理解しようとして、1ヶ所で詰まって、全部が止まる」からだ。詰まった所は、いったん飛ばす。先に進む。一周してから戻ると、不思議と前より分かる。これが、独学を最後まで走り切る一番のコツだ。
挫折を防ぐ、具体的な3つの仕掛け
- 受験日を先に予約してしまう:お金を払って日を決めると、人は不思議と動く。締め切りのない宿題は終わらないが、締め切りのある宿題は終わる。
- 1日の目標を「1ページ」まで下げる:やる気がない日は、1ページだけ読む。0と1の差は、1と10の差より大きい。ゼロの日を作らないことが、半年続ける秘訣だ。
- 詰まった所は付箋を貼って飛ばす:その日のうちに解決しようとしない。「あとで戻る」と決めて、先に進む。8割は、後で戻ったら勝手に解ける。
独学に使った教材・これから揃える人へ
下は、俺が独学で使ったものと、同じ立場の人がそろえるべきものだ。基本は黒本1冊と練習問題。それだけで、まず半年走れる。
中卒のNが使った黒本・おすすめ教材の比較
俺が独学で実際に使った¥3,800の黒本、練習問題の選び方、つまずいた時に足した教材まで、「どれを買えばいいか」をまとめた比較ページを近日掲載します。まずは、自分が学んだことを全部書いた教材から。
中卒のNの教材を見る →「中卒の俺が、資格ゼロからどう這い上がったか」全部書いた
CCNAを独学で取った夜から、派遣のまま年収1,400万、そして請われて課長になるまで。どの資格を、どの順で、どう取ったか。その全記録を、教材にまとめました。
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