中卒・高卒におすすめのIT資格3選【取る順番と難易度を現役の課長が解説】
資格は「学歴フィルター」を越える武器になる
まず、いちばん大事な話から。資格は「賢さの証明」じゃない。「この人は、決めたことを最後までやり切れる」という証明だ。だから採用する側は、学歴の代わりに資格を見てくれる。
たとえるなら、こうだ。学歴は「生まれた家の表札」みたいなもので、後から変えられない。でも資格は「自分で取りに行った運転免許」だ。免許を持っていれば、生まれた家がどこだろうと車を運転させてもらえる。ITの世界は、この「免許」が効きやすい。
俺自身、求人票の「大卒以上」で何度も画面を閉じた。でもCCNA(ネットワークの入門資格)を1枚取っただけで、派遣会社の担当者の紹介してくれる現場が変わった。単価も上がった。紙1枚で、見える景色が変わる。これは脅しでも夢物語でもなく、ただの事実だ。
俺が実際に取った順番【中卒・高卒におすすめのIT資格3選】
順番を間違えると、難しすぎて挫折するか、簡単すぎて単価に効かないかのどちらかになる。下が、俺が実際に通って「これが正解だった」と言える順番だ。
1枚目:CCNA(ネットワークの入門資格)
最初の1枚は、迷わずCCNAでいい。理由は3つある。
- 独学で取れる。俺が使ったのは¥3,800の黒本(定番の参考書)1冊だけ。半年、夜にコツコツ読んで受かった。スクールに何十万も払う必要はない。
- 現場に直結する。ネットワーク機器の設定は、インフラの現場で毎日触る。だから資格の勉強が、そのまま仕事の役に立つ。勉強と仕事が同じ方向を向くから、どっちも伸びる。
- 単価に効く。「CCNA持ち」というだけで、派遣の担当者が紹介できる現場が一段上がる。最初の単価アップに、いちばん早く効く資格がこれだ。
難易度:未経験から半年〜10ヶ月くらい(仕事をしながら)。暗記より「仕組みの理解」が要るが、参考書を3周すれば届く範囲だ。
2枚目:基本情報技術者またはCompTIA系(IT全体の地図)
CCNAでネットワークの足場ができたら、次はITの「全体の地図」を頭に入れる資格に行く。選択肢は2つ。
- 基本情報技術者(国家資格)。日本の現場で「お、ちゃんと基礎がある」と見られやすい。範囲が広いぶん、暗記の量は多め。CCNAより少し重い。
- CompTIA系(国際資格。例:Security+ などのセキュリティ・サーバー系)。実務寄りで、外資や、セキュリティに振りたい人に効く。英語の用語に慣れる必要はあるが、暗記の丸暗記ゲーにはなりにくい。
どちらを選ぶかは「日本の現場メインなら基本情報」「セキュリティや外資寄りに行きたいならCompTIA系」で決めればいい。2枚目の役割は、給料を一気に上げることじゃなく、3枚目の上位資格に挑む土台を作ることだ。
難易度:基本情報で3〜6ヶ月、CompTIA系で各2〜4ヶ月くらい。CCNAより範囲は広いが、1枚目を越えた人なら勉強のクセはもうついている。
3枚目:上位資格(CCNP など)で単価を跳ねさせる
足場(CCNA)と地図(基本情報/CompTIA系)ができたら、ようやく上位資格で単価をはっきり跳ねさせる段階だ。ネットワークを伸ばすなら、CCNAの上位であるCCNPがそれにあたる。
ここは難易度が上がる。でも怖がらなくていい。1枚目・2枚目を越えてきた人なら、もう「自分は勉強できる人間だ」と知っているからだ。俺もCCNPは正直しんどかったが、ここを越えたあたりから、紹介される案件の単価が別物になった。並行案件と合わせて月収100〜140万まで行ったのは、この上位資格が効いていた。
取らなくていい資格・順番を間違えるな
逆に、最初にやってはいけないことも書いておく。これで遠回りする人が本当に多い。
- いきなり上位資格・難関資格から狙う。足場がないまま難関に挑むと、9割が挫折する。勝ち癖がつく前に折れるのが一番もったいない。
- 「広く浅く」たくさん受ける。あれもこれもと手を出すと、どれも中途半端になる。1本軸(まずはネットワーク=CCNA)を決めて、縦に伸ばすのが正解だ。
- 名前がカッコいいだけで、現場で使わない資格。単価に効かない資格に時間を使うのは、ただの自己満足になりやすい。「その資格、現場の求人票に書いてあるか?」で選ぶといい。
資格選びは、登山のルート選びと同じだ。いきなり頂上(難関資格)を目指すと滑落する。ふもとから1合目ずつ(CCNA→基本情報→上位)登るのが、結局いちばん速い。
独学の参考書、どれを選べばいい?
「で、具体的にどの参考書を買えばいいの?」という質問は多い。結論から言うと、定番の1冊を決めて、それを3周するのが正解だ。あれこれ買い足すより、1冊を完璧にしたほうが受かる。
俺がCCNAで使ったのは¥3,800の黒本(定番の参考書)1冊だけ。何冊も買わず、ボロボロになるまで同じ1冊を読んだ。参考書は、AmazonなどでCCNAや基本情報の「定番」「最新版」を見ればすぐ見つかる。値段も数千円。スクールの何十万に比べたら、独学は圧倒的に安い武器だ。
中卒のNが選ぶ「最初の1冊」比較【近日掲載】
CCNA・基本情報・CompTIA系それぞれで、独学でも挫折しにくい定番の参考書を、実際に使った感想つきで比べる記事を、近いうちにここに載せる。先に「どの資格を、どの順番で取るべきか」の全体像をつかみたいなら、教材で「中卒がITで稼ぐ地図」を見ておくといい。
教材で全体像を見る →「中卒の俺が、資格でどう這い上がったか」全部書いた
オール1のフリーターが、CCNA1枚から始めて、派遣のまま年収1,400万、そして請われて課長になるまで。その順番と全記録を、教材にまとめました。
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