中卒からインフラエンジニアになるロードマップ【未経験→年収1,400万までの道筋】
そもそもインフラエンジニアって何をする人?
インフラエンジニアは、ざっくり言うと「会社のIT土台を作って、止まらないように守る人」だ。インフラとは「土台」のこと。家でいう水道や電気にあたる、ネットワーク(通信の道)やサーバー(データを置く場所)を組んで、動かし続ける。
その中でも、通信の道を専門にするのが「ネットワークエンジニア」。スマホで動画が止まらず流れるのも、こういう人が裏で道を整えているからだ。派手さはない。でも、止まったら全員が困る。だから需要が消えない。ここが大事なポイントだ。
なぜ中卒の最短ルートが「インフラ系」なのか
同じITでも、アプリやゲームを作るプログラマーは、最初に求められる土台知識が多くて、未経験・無学歴だと入り口が遠い。一方でインフラ系は、「現場でやれるか」で評価される世界だ。理由は3つ。
- 結果がその日に出る。機器を設定したら、通信が通るか通らないかが、その日にハッキリ出る。学歴では誤魔化せない代わりに、できれば学歴は関係なくなる。
- 人手が足りない。土台を支える仕事は地味で、人気が偏る。「やれる人」なら学歴を問わない文化が根づいている。
- 資格が学歴の代わりになる。後で話すCCNAのような資格が、「この人は基礎をわかってる」という証明書になる。紙1枚で、大卒の壁を物理的に飛び越えられる。
段階別ロードマップ・4ステップ
俺が実際に通った道を、時間の流れで4つに分ける。ここを上から順にたどれば、いまどこにいて、次に何をやればいいかが見える。
STEP 0|0年目:IT派遣に登録して、入り口に入る
最初の一歩は、就職活動でも資格でもない。「IT専門の派遣会社に登録する」ことだ。直接応募は「大卒以上」のフィルターで弾かれやすいけど、派遣会社経由なら、担当者が「現場で動けるか」で見てくれる。ここで壁を一段飛び越える。
最初に紹介されやすいのは、「監視オペレーター」や「キッティング」と呼ばれる入り口の仕事だ。監視は、画面を見て異常がないか見張る役。キッティングは、新しいパソコンや機器の初期設定を並べてやる役。地味だけど、ここで現場の言葉と空気を覚える。この時点での年収は、300万前後。低い。でも、ここは通過点だ。
STEP 1|2年目:CCNAを取って、単価を上げる
入り口に入れたら、入ったその日から資格の勉強を始める。俺が最初に取ったのはCCNA(ネットワークの登竜門と言われる資格)。参考書は¥3,800の黒本1冊。それを独学で半年、現場で機器を触りながら夜に読んで、受かった。
資格を取ると何が変わるか。「単価」が変わる。単価とは、派遣会社が現場からもらう、あなた1人あたりの金額のこと。資格があると「基礎はわかってる人」として、より上の現場に出せる。仕事と勉強が同じ方向を向くから、どっちも一気に伸びる。ここで年収は400〜500万の世界に入っていく。
STEP 2|5年目:構築・設計に進んで、単価を倍にする
監視や設定に慣れたら、次は「構築」に進む。構築とは、すでにある道を見張るだけでなく、自分でゼロから道を組み立てる仕事。さらにその先が「設計」で、「どんな土台を作るか」を最初に絵に描く役だ。上流に行くほど、もらえるお金は跳ね上がる。
このあたりで、上位資格のCCNP(CCNAの一段上)を取りに行く。基礎の証明から、「任せられる人」の証明に変わる。俺はこの頃、複数の現場の案件を並行してこなして、月収100〜140万まで来ていた。資格と現場経験が、ちゃんと単価に乗ってくる時期だ。
STEP 3|中抜きを外して、年収1,400万、そして課長へ
そして36歳。俺は大手通信B社の現場に、派遣で入った。学歴で何度も断られたA社とは別の会社だ。ここで現場の信頼を積んで、間に入っていた「中抜き」(=あなたの給料から手数料を引いていく会社の連なり)を外したとき、派遣のまま年収1,400万まで届いた。
最後は、その働きを見ていた会社から「正社員にならないか」と請われて、正社員になり、課長になった。中卒・オール1のフリーターだった俺の、これが現在地だ。最初からこの絵が見えていたわけじゃない。STEP 0から順に、目の前の一段を上っただけだ。
各段で「取る資格」だけ、もう一度まとめる
迷ったら資格に戻ればいい。インフラ系は、資格と現場経験がそのまま単価に乗る、わかりやすい世界だ。
- 0〜2年目:まずはCCNA。ネットワークの基礎の証明。¥3,800の黒本1冊+独学でいい。これが最初の武器になる。
- 3〜5年目:CCNP。CCNAの一段上で、「構築・設計を任せられる人」の証明。単価が一気に変わる。
- その都度:現場で出てくる機器やクラウドの周辺資格を、必要になったぶんだけ足していく。先取りで全部やる必要はない。
ロードマップで詰まる人の、共通点
20年以上この世界を見てきて、途中で止まる人にはハッキリ共通点がある。能力じゃない。進み方のクセだ。
- 入り口で完璧を目指す。全部わかってから登録しようとして、結局ずっと登録しない。順番が逆だ。入ってから現場で覚える。
- 資格を「後回し」にする。現場が忙しいのを言い訳に、勉強をやめる。資格が止まると、単価も止まる。入った日から始めるのが正解。
- 1社だけで決める。最初に登録した派遣会社の担当が合わなかっただけで、「向いてない」と勘違いしてやめる。担当者は会社で変わる。2〜3社に登録して比べればいい。
逆に言えば、この3つを避けるだけで、たいていの人は止まらず登り続けられる。才能の話じゃない。順番の話だ。
STEP 0をどこで踏むか:IT派遣の入り口
このロードマップは、STEP 0の「IT派遣に登録する」が踏めないと、1ミリも進まない。そして、どの派遣会社を選ぶかで、紹介される現場も、その後の伸びも変わる。登録はどれも無料。まず2〜3社に登録して、担当者と話してみるところから始めればいい。
どのIT派遣会社を選ぶか、3つの基準で比べた
「未経験の入り口に強い会社」と「資格を活かして単価を上げる特化型」を、3つの基準で見分ける方法を、別の記事にまとめている。STEP 0を踏む前に、こっちを先に読んでおくと迷わない。実リンクのある比較は、その記事に集約していく。
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「中卒の俺が、どう這い上がったか」全部書いた
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