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IT派遣の単価を上げる方法・中抜きの仕組みを理解する【派遣のまま年収1,400万まで行った話】

📂 IT派遣・転職 • 最終更新 2026-06
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中卒のN(@jhs_se)
中学はオール1。求人票の「大卒以上」で弾かれ続けたフリーターから、IT派遣に入って、派遣のまま年収1,400万まで行った。最後は請われて大手通信の課長に。
「派遣だから、給料は上がらない」。俺もずっとそう思っていた。でも違った。上がらなかったのは、間に入る会社の『中抜き(なかぬき)』の仕組みを、俺が知らなかっただけだ。中抜きは悪じゃない。ただの構造で、しかも交渉できる数字だ。それに気づいてから、俺の手取りは一気に変わった。この記事で、その核心を全部渡す。

そもそも「中抜き」とは何か

中抜きというのは、あなたを使っている現場が払っているお金と、あなたの手元に届くお金の「差」のことだ。派遣SEは、自分と現場の間に派遣会社が入っている。だから給料は、現場から直接ではなく、派遣会社を経由して届く。その途中で何割か抜かれる。これが中抜き、別名「マージン」だ。

言葉だけだとピンとこないから、自販機で例える。あなたが120円のジュースを買うとする。でも、そのジュースをメーカーが自販機の会社に卸している値段は、たとえば70円だ。残りの50円は、自販機を置いて、補充して、場所を借りている会社の取り分。あなた(=派遣SE)はジュース。現場が払う120円は本当のあなたの値段で、あなたの手取りは70円。差の50円が中抜きだ。

具体的な数字で見るとこうなる

たとえば、現場(あなたを使っている会社)が、あなた1人に対して月80万円を払っているとする。でも、あなたの給料明細に書いてある額は、手取りで35万円くらいだったりする。残りの45万円はどこに消えたのか。ここに中抜きが隠れている。

  • 現場が払う額(あなたの本当の値段):月80万円
  • 派遣会社の取り分(中抜き・マージン):月25〜35万円
  • あなたの手取り:月35〜45万円
中抜きの構造 — 月80万円はどこへ消えるか 現場 (あなたを使う会社) 月80万円 本当のあなたの値段 派遣会社 中抜き(マージン) 25〜35万円 途中で抜かれる分 あなた (派遣SE) 35〜45万円 給料明細の手取り 支払い 手取り 現場が払う80万円のうち、半分近くが「間の会社」に消えている。 大事なのは、自分の本当の値段が「手取りの額」ではないと知ること。
図1:現場が払う月80万円 → 派遣会社の中抜き → 自分の手取りまでの流れ

派遣会社は、社会保険の半分を負担したり、案件を探したり、給料の振込をしたりしている。だから取り分があること自体はおかしくない。問題は、多くの派遣SEが「自分の本当の値段(80万円)」を一度も見ないまま終わることだ。自分が80万円の人間だと知らなければ、35万円の手取りを「こんなもんか」と受け入れてしまう。

💡 ポイント:単価を上げる第一歩は、交渉でも資格でもない。「現場が自分にいくら払っているか」を知ることだ。これを知らない人は、自分の値札を見ずに値切られているのと同じ。まず、自分の本当の値段を意識するところから始まる。

単価が上がる人の「3つの要素」

では、どうすれば自分の値段(=単価)が上がるのか。20年以上、現場でいろんな派遣SEを見てきて、はっきりわかったことがある。単価が上がる人には、共通する3つの要素がある。

要素1:資格を持っている

資格は「学歴の壁」を物理的に飛び越える武器であると同時に、単価を上げる一番わかりやすいカードだ。なぜなら、派遣会社が現場と単価を交渉するとき、資格は「目に見える証拠」になるから。「この人はCCNA(ネットワークの入門資格)を持っているので、月+5万でお願いします」と言える。資格がないと、この交渉のきっかけ自体が生まれない。

俺が最初に取ったのはCCNAで、参考書は¥3,800の黒本1冊。独学で半年かけて受かった。そこからCCNP(その上の資格)まで取った。資格が1つ増えるたびに、現場での自分の値段が上がっていくのが、数字でわかった。

要素2:実績がある

資格が「入り口の証明」なら、実績は「現場で本当に使えるかの証明」だ。「この機器の設定を任せて、半年間ノートラブルで回した」「障害が起きたとき、自分が真っ先に動いて復旧させた」。こういう実績は、次の単価交渉で一番強い材料になる。

実績を作るコツは、頼まれていない仕事を、1つだけ拾うことだ。みんなが面倒くさがる作業手順をまとめる、誰も触りたがらない古い機器を引き受ける。そういう「現場で誰かがやらなきゃいけないけど、誰もやりたがらない仕事」を拾うと、現場での自分の価値が上がる。

要素3:代わりが効かない

これが一番大きい。単価が上がる人は、結局「この人がいなくなったら現場が困る」状態を作っている。代わりがいくらでもいる人は、安く買い叩かれる。でも「この設定はあいつしか知らない」「この客先はあいつじゃないと話が通らない」となれば、現場はあなたを手放せない。手放せない人の単価は、自然と上がる。

自販機の例えに戻すと、どこにでもある120円のジュースなら値下げ競争になる。でも、その店にしか置いていない限定ジュースなら、200円でも売れる。あなたが「限定ジュース」になれば、中抜きをする会社も、あなたを安く扱えなくなる

📌 覚えておく:資格は「入り口」、実績は「信用」、代わりが効かないことは「値段の天井を外す力」。3つは順番につながっている。資格で入って、実績で信用を作って、最後に「あなたじゃないと困る」状態を作る。この順番で、単価は段階的に上がっていく。

中抜きを「外す・交渉する」現実的な方法

仕組みと、単価が上がる要素がわかったら、次は実際にどう動くか。中抜きと向き合う方法は、現実的に3つある。難易度が低い順に並べる。

方法1:今の派遣会社に単価交渉をする

一番手前の一歩がこれだ。資格を取った、大きな実績を作った、契約更新のタイミングが来た。こういうときに、派遣会社の担当者に「単価、上げてもらえませんか」と話す。多くの人が、これを一度も言わないまま何年も過ごす。言わなければ、向こうから上げてくることはまずない。

交渉のコツは、お願いじゃなく「事実」を出すこと。「CCNPを取りました」「この半年、無事故で回しました」「他社さんからも声がかかっています」。感情ではなく、上げる根拠になる数字や事実を並べると、担当者も現場に交渉しやすくなる。

方法2:中抜きの少ない派遣会社に移る

派遣会社によって、中抜きの割合(マージン率)は全然違う。同じあなたでも、A社経由なら手取り35万、B社経由なら手取り42万、ということが普通にある。だから2〜3社に登録して、同じ自分が会社ごとにいくらで紹介されるかを比べるのが効く。登録は無料だ。比べることで、自分の相場と、どこの中抜きが厚いかが見えてくる。

俺自身、複数の会社を比べて、自分の値段を一番ちゃんと現場に伝えてくれる会社を選んだ。中抜きを「ゼロにする」のは難しくても、「薄くする」ことはできる。

方法3:中抜きそのものを外しにいく

これが、俺が年収1,400万まで行ったときに使った方法だ。実績と信用を積み上げると、現場が「もう派遣会社を経由しないで、直接あなたと契約したい」と言ってくることがある。あるいは、複数の現場と並行で契約して、手取りの合計を一気に増やすこともできる。間に入る会社が薄くなれば、中抜きされていた分が、そのまま自分の手取りに変わる

直接契約で中抜きを外す経路 従来:派遣会社を経由 現場 80万円 派遣会社 −中抜き あなた 35万円 直接契約:間の会社を外す 現場 80万円 あなた 80万円近く 中抜きゼロ 間の会社が薄くなった分が そのまま手取りに変わる ※ 資格・実績・代わりが効かない、を積み上げて初めて選べる道。入り口はIT派遣にある。
図2:派遣会社を経由する従来ルートと、直接契約で中抜きを外したルートの比較

もちろん、これは誰でもいきなりできることじゃない。要素1〜3(資格・実績・代わりが効かない)を積み上げて、初めて選べる道だ。でも、その入り口はIT派遣にある。最初に大事なのは、「自分の本当の値段は、手取りの額じゃない」と知ることだ。

単価を上げる土台は「登録する派遣会社」で決まる

方法2でも書いたとおり、同じ自分でも、どの派遣会社経由かで手取りが何万円も変わる。だから、まずは中抜きが薄くて、ITに強い派遣会社に複数登録して比べるのが、単価を上げる土台になる。下は、未経験からでも登録でき、ITの現場につながりやすいタイプのサービスだ。どれも登録は無料

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📌 今日の一歩:紙に1行だけ書く。「自分の単価、いくらか担当者に聞く」。スマホのメモじゃなく、紙に手で。あなたを使っている現場が、月いくら払っているのか。それを一度聞いてみるだけで、自分の本当の値段が見え始める。手で書いた1行だけが、明日のあなたを動かす。

「中卒の俺が、どう単価を取りにいったか」全部書いた

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