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「IT派遣はやめとけ」は本当か?中卒の派遣SEが正直に語るメリット・デメリット

📂 IT派遣・転職 • 最終更新 2026-06
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中卒のN(@jhs_se)
中学はオール1。求人票の「大卒以上」で弾かれ続けたフリーターから、IT派遣に約10年以上。派遣のまま月収100〜140万、年収1,400万まで行った時期もある。今は請われて大手通信の課長。
ネットで「IT派遣はやめとけ」と調べて、ここに来たんだと思う。先に結論を言う。「やめとけ」と言う人の理由は、半分本当だ。でも残り半分はウソだ。俺は派遣SEを10年以上やって、派遣のまま年収1,400万まで行った。だからこの記事は、けなすでも持ち上げるでもなく、メリットもデメリットも両方、現場の本音で書く。
IT派遣の入口 中卒・未経験でも入れる こなすだけの人 勉強しない・単価そのまま 5年後 消耗 勉強部屋として使う人 資格を取る・単価を上げる 5年後 這い上がる
同じ入口に入っても、現場の使い方ひとつで5年後の行き先は真逆に分かれる。

「IT派遣はやめとけ」と言われる理由は、正直ぜんぶ本当

まず、ごまかさない。「やめとけ」と言う人たちが挙げる理由は、的外れじゃない。俺自身、若い頃に何度も「これはキツいな」と感じた。代表的なのは、この3つだ。

理由1:給料の「中抜き」で、手取りが削られる

派遣の仕組みはこうだ。あなたが現場で働くと、その現場(発注元の会社)は派遣会社に「単価」を払う。たとえば月100万。でも、その全額があなたに来るわけじゃない。間に入った派遣会社が一部を抜いて、残りがあなたの給料になる。これが中抜きだ。例えるなら、フリマで売った商品の代金から、手数料がガッツリ引かれてから振り込まれるのに近い。100万の単価でも、手取りは半分以下、なんてこともある。これは事実だし、知らないと一生損し続ける。

理由2:いつ契約を切られるか、わからない

派遣は「契約」で動く。3カ月、6カ月と区切りがあって、現場の都合で更新されないこともある。正社員みたいに「よほどのことがない限りクビにならない」安心感は、正直ない。来月も同じ現場にいられるか、自分では決められない。これは精神的にジワジワくる。

理由3:ずっと「指示される側」になりやすい

派遣はあくまで「現場を手伝いに来た人」という立場だ。だから、大きな方針を決める側には入りにくい。言われた作業を、言われた通りにこなす。それが続くと、「自分は何年たっても下っ端なんじゃないか」と不安になる。これが、ネットで言う「派遣SEの末路」のイメージの正体だと思う。

💡 ここまでのまとめ:中抜き・契約の不安定さ・指示される立場。この3つは本当のデメリットだ。だから「やめとけ」という声が出るのは、当たり前。問題は、これを『避けるべき欠点』と見るか、『先に知っておけば対策できる仕組み』と見るかだ。

でも、中卒・未経験には「最強の入り口」になる

ここからが、ネットの「やめとけ」では語られない、もう半分だ。デメリットを全部わかった上で、俺はそれでも言う。学歴も経験もない人間にとって、IT派遣は数少ない「入れる扉」だ。理由はこの3つ。

  • 学歴の壁を一段飛び越えられる。直接応募だと「大卒以上」で機械的に弾かれる。でも派遣会社経由は「現場で動けるか」で見てもらえることが多い。俺はこの差で、人生が変わった。
  • 未経験でも、お金をもらいながら経験が積める。スクールに何十万も払う前に、現場に入って、給料をもらいながら本物の機器を触れる。これ以上の教科書はない。
  • 「実績」が手に入る。半年でも一年でも現場にいれば、「IT現場で働いた経験あり」と言える。この一行が、次の扉を開ける鍵になる。

つまりIT派遣は、ゴールじゃない。「中卒・未経験という最弱の状態から、最初の一歩を踏み出すための入り口」なんだ。入り口を「終わりの場所」だと思うから「末路」に見える。「始まりの場所」だと思えば、武器になる。

派遣で「消耗する人」と「這い上がる人」の決定的な違い

同じIT派遣に入っても、5年後にまったく違う場所にいる。ずっと低い単価のまま消耗する人と、単価を上げて這い上がる人。この差は才能じゃない。たった1つの考え方の違いだ。

同じ現場・同じ8時間 スタートは全員いっしょ 夜はゲームして寝る できることが増えない 単価そのまま =消耗 夜は資格の本を読む 知識が雪だるま式に増える 単価が上がる =這い上がる
分かれ目は才能じゃない。家に帰ってからの数時間を「消費」するか「利用」するかだ。

消耗する人:与えられた仕事を、こなすだけ

現場に入って、言われた作業をこなして、家に帰って、ゲームして寝る。それを繰り返す。仕事は回るし、悪いことは何もしていない。でも、5年たっても「できること」が増えていないから、単価も上がらない。これが消耗のパターンだ。

這い上がる人:現場を「無料の勉強部屋」として使う

同じ現場でも、見方を変える。「ここは給料をもらいながら勉強できる場所だ」と捉える。昼は機器を触って、夜は資格の参考書を読む。仕事で見た用語を、家で本で確かめる。だから知識が雪だるま式に増えていく。できることが増えれば、単価は必ず上がる。同じ8時間の使い方が、5年後にとんでもない差になる。

📌 つまり:派遣そのものが「やめとけ」なんじゃない。派遣を『ただ働く場所』として消費するか、『次へ進むための踏み台』として利用するか──その使い方の差が、5年後のあなたを決める。

俺がやったこと:中抜きを理解して、単価を取りにいった

さっき、デメリットの1つに「中抜き」を挙げた。実は、俺が這い上がれた一番の理由が、ここにある。

派遣を始めた頃の俺は、中抜きの仕組みすら知らなかった。「給料、安いな」と思っても、なぜ安いのか、どこに消えているのかをわかっていなかった。だから文句を言うこともできず、ただ言われた額を受け取っていた。

でも、ある時に仕組みを理解した。「現場が払っている単価」と「自分の手取り」の間に、こんなに差があるのか、と。そこから動き方を変えた。まずCCNA(ネットワークの入門資格)を取って、「自分はこれができる」と数字で示せるようにした。参考書は¥3,800の黒本1冊。独学で半年かけて受かった。資格は、中卒という学歴の壁を物理的に飛び越える、数少ない武器だ。

できることが増えると、派遣会社との交渉でも、現場の選び方でも、自分が主導権を取れるようになる。中抜きの構造を理解した上で、「より高い単価の現場」と「より抜かれない働き方」を選びにいった。その積み重ねで、派遣のまま、月収100〜140万まで行った。

そして36歳のとき、大手通信B社の現場に派遣で入った。ここで中抜きの構造を外す動き方ができて、年収1,400万まで届いた。最後は、その会社から「正社員に来てほしい」と請われて、課長になった。派遣は、ゴールじゃなくて、ここまで来るための入り口だった。

結論:「やめとけ」を真に受けるな。使い方を間違えるな

もう一度言う。「IT派遣はやめとけ」は、半分本当で、半分ウソだ。中抜き・契約の不安定さ・指示される立場というデメリットは、確かにある。でも、それを先に知って対策する人にとっては、IT派遣は中卒・未経験が最初の一歩を踏み出せる、貴重な入り口になる。

大事なのは、入った後に「ただ消費する側」で終わらないこと。現場を勉強部屋として使い、資格で武器を増やし、中抜きの仕組みを理解して単価を取りにいく。それができれば、派遣は「末路」じゃなくて「出発点」になる。

まず、入り口の「会社選び」で失敗しないこと

ここまで読んでくれたなら、次にやることは1つ。最初に登録するIT派遣会社を、間違えないことだ。同じ派遣でも、未経験を育てる気がある会社と、ただ人を流すだけの会社では、5年後がまったく変わる。

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失敗しないIT派遣会社の選び方(別記事)

中卒・高卒・未経験でも入れる会社の見分け方を、3つの基準とタイプ別に書いた。「どの会社に登録すればいいか」で迷ったら、まずこっちを読んでほしい。会社選びを間違えなければ、この記事のデメリットの多くは先に避けられる。

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