CCNPは必要?CCNAの次に取るべき資格と、単価への効きを現役の課長が解説
CCNPとは?CCNAとの違いをひと言で
どっちもCisco(シスコ。世界最大のネットワーク機器メーカー)が出している資格だ。レベルの差は、ひと言で言える。
- CCNA=「ネットワークの基礎がわかる人」の証明。車でいう普通免許。まず公道に出られる、の段階。
- CCNP=「ネットワークを設計・構築・運用できる人」の証明。車でいう、お客さんを乗せて走るプロのドライバー。任せて大丈夫、の段階。
CCNAが「知っている」の証明なら、CCNPは「できる」の証明だ。現場で言うと、CCNAは「指示どおりに機器を設定できる人」、CCNPは「その設定を一から考えて組める人」。この差が、後で単価の差になって返ってくる。
CCNPを「取るべき人」と「取らなくていい人」
ここがこの記事のいちばん大事なところだ。CCNPは時間もお金もかかる。だから「全員が取れ」とは言わない。自分がどっちか、正直に見てほしい。
取るべき人
- ネットワークで食っていくと決めた人。サーバーやクラウドより、ルーター・スイッチ・通信設計が好き、あるいは今その現場にいる人。CCNPは、その道のど真ん中の武器になる。
- 単価を上げたい派遣・フリーランス。後で詳しく書くが、CCNPは「単価交渉のときに見せる札」として、いちばんわかりやすく効く。俺がそうだった。
- 設計・構築の現場に行きたい人。CCNAだけだと「運用・監視」の現場で止まりやすい。一段上の「作る側」に回りたいなら、CCNPが入場券になる。
取らなくていい人
- ネットワーク以外で伸ばしたい人。これからクラウド(AWSなど)やセキュリティを軸にするなら、CCNPより、その分野の資格にお金と時間を回したほうがいい。武器は1つに絞ったほうが鋭くなる。
- まだCCNAを取りたてで、現場経験が浅い人。CCNPは現場で機器を触った経験があるほど理解が速い。先に半年〜1年、現場で手を動かしてからのほうが、同じ勉強時間で何倍も身につく。
- 今の単価に満足していて、上を狙っていない人。資格は単価を上げる武器だ。上げる気がないなら、無理に取る必要はない。これは正直な話。
CCNPの難易度とかかる期間――盛らずに言う
正直に言う。CCNAより、明らかにきつい。範囲が広いし、暗記だけじゃ通らない。「なぜこの設定になるのか」を理解していないと、ひねった問題で落ちる。
イメージで言うと、CCNAが「教科書を一周して理解する」だとしたら、CCNPは「教科書を理解した上で、自分で例題を解いて手を動かす」。読むだけじゃ届かない。
- かかる期間の目安:働きながらの独学で、ざっくり半年〜1年。俺もそのくらいかかった。CCNAより長い、と思っておけば間違いない。
- 合格のカギ:本を読むだけで終わらせないこと。シミュレーター(機器の動きをパソコン上でまねるソフト)を使って、実際に設定コマンドを打つ。手で打った設定だけが、本番で出てくる。
- つまずく原因の9割:忙しさを言い訳に、勉強が止まること。これはCCNAも同じだ。1日30分でいいから、毎日触り続けるほうが、週末まとめて5時間より確実に受かる。
単価への効き――俺の実感で正直に
ここが、たぶんあなたがいちばん知りたいところだ。きれいごとは抜きで、俺の実感を書く。
CCNAを取った時点で、派遣の単価は「未経験スタート」から一段上がった。基礎の証明があるだけで、紹介される現場が変わったからだ。でも、そこから先の単価をもう一段押し上げたのは、CCNPだった。
理由はシンプルだ。CCNAを持っている人はそこそこいる。でもCCNPまで持っていて、かつ現場で実際に設計・構築をやっている人は、ぐっと数が減る。数が少ない人ほど、現場は高い単価を払ってでも欲しがる。需要と供給の、ただそれだけの話だ。
俺はこの「CCNP+現場経験」を武器に、複数の現場の案件を並行でこなして、月収100〜140万まで来た。さらに、間に入っていた「中抜き」(=あなたの給料から手数料を引いていく会社の連なり)を外したとき、派遣のまま年収1,400万まで届いた。資格1枚で年収が跳ねたわけじゃない。でも、資格がなければ、その単価交渉のテーブルにすら座れなかった。CCNPは、そのテーブルへの入場券だった。
独学でCCNPを取る――俺がやった進め方
俺はCCNAもCCNPも、スクールには行っていない。独学だ。お金をかけられなかったのもあるが、独学でも普通に受かる。順番はこれでいい。
ステップ1|定番の参考書を1冊、決める
あれこれ手を出さない。評判のいい1冊に絞って、それを何周もする。これがいちばん速い。CCNAのとき俺が使ったのは¥3,800の黒本1冊だった。CCNPも同じで、定番書を1冊やり込むのが王道だ。
ステップ2|読むだけにしない。コマンドを打つ
CCNPは、読んだだけだと落ちる。シミュレーターを入れて、本に出てきた設定を自分の手で打つ。「読んで理解した」と「打って動かせた」は、まったく別物だ。本番で効くのは後者だけ。
ステップ3|現場の仕事と勉強を、同じ方向に向ける
昼間に現場で触った機器を、夜に参考書で復習する。逆に、夜に勉強した内容を、翌日の現場で意識して触る。仕事と勉強が同じ方向を向くと、どっちも一気に伸びる。これは派遣の現場にいる人の、いちばん強い武器だ。机だけの勉強には、絶対に勝てない。
CCNPは「定番書を1冊やり込む」が独学の王道
CCNPの参考書は、評判のいい定番書を1冊に絞って、何周もするのがいちばん速い。Amazonで「CCNP」と調べて、レビュー件数が多くて評価の高い1冊を選べば外さない。ただ、参考書より先に決めるべきは「どの現場で手を動かすか」だ。現場のない独学は伸びにくい。資格と現場をどう同じ方向に向けるか、その地図は教材にまとめている。
資格を単価に変える地図を見る →関連記事
「中卒の俺が、資格をどう単価に変えたか」全部書いた
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